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2009年5月22日金曜日

トレーダー(相場師)として一貫した成功を収めるために



為替相場の参加者は大きく2通りに分かれる。

一方は、為替差益(=キャピタルゲイン)を狙い短期間に売買を繰り返す者、もう一方は長期間投資することにより金利差による利益(=インカムゲイン)を狙う者である。

これらはよく『投機』と『投資』という短い言葉で使い分け、表現される。


これらが全くの別モノという前提で、よくいわれるのがリスク管理の違いである。

投機行動(トレード)はルールで、(スワップ)投資はレバレッジでリスク管理するというのが一般的、公知の事実である。

  ex.長期投資にはストップ注文を設定しないが、短期トレードには必須。
  ex.長期はテクニカル分析よりも、どちらかといえばファンダメンタルズに傾倒して戦略をたてるが、短期トレードには通用しないことが多い。


これらを踏まえ、標題の最終的な結論としては...
「一貫性は確率が機能して達成される」(出典:ゾーン 相場心理学入門 )
ということらしい。


ひらたく言うと、つまり、ミクロレベルでみた投機行動のそれぞれには、確率的な優位性(集団的パターンを各種テクニカル分析ツールを使い発見すること)が必要であり、
マクロレベルで、その(恒常的な)可変要素が存在することを認めた上で、前記確率的優位性に信念を持って、十分な回数繰り返すこと。


まずテクニカル分析(相場心理学を含む)を使いこなせて、はじめて一回一回のトレードに勝利する確率を5%上昇させ、トレーダーとしてスタートラインにたてる。

そして次に来るのが、それらを信じて愚直に繰り返すこと。これがもっとも難しく、ここが相場に永く残れるか退場を余儀なくされるかの分かれ道となる(らしい)。




■W2Cが今取り組んでいること...

 ・トレンドを捉えるルール作り
  (レンジ相場では損切り連発します)
 ・レンジ相場でワークするトレードのルール作り
  (逆張りで小さく利確を繰り返します)
 ・前記ルールの束への資金配分をコントロールするルール作り
 ・誰でも取り組めて同じ結果が出ることを前提としたワンデーシステムトレードのルール作り
  (ゾーンに一番近い)
 ・上記を統括する資金管理のルール作り
 ・長期スワップ狙いのルール作り
  (≒外貨預金、投資)


■上記を踏まえシステムトレード作りの前説...

典型的なトレーダーは、都度トレードの勝率にこだわる。
テクニカル指標を駆使して分析するのも、経済指標に注視するのも、あるいはそれらを組み合わせた複雑なルール作りも...
すべては1回1回のトレードの勝率を上げるための努力であり、これが典型的なトレーダーの指すところのルールであろう。

それに対して生き残るトレーダーとは...(我々が目指すトレードは...)
(1) 感情面のリスクを排除することに加えて、
(2) 資金管理という前記(トレード)ルールの上位に位置する最も重要なルールを持つトレーダーである。
トレードの勝利を目指すのではなく、トータルで利益を出すことにこだわる。


感情面のリスクを排除するためには、次に挙げる根本的真実からなるトレードに適した確率的心構えを持つ必要があるらしい...
 ・何事も起こりうるし、利益を出すために次に何が起こるか知る必要はない。
 ・それぞれトレードにおける確率的な優位性の意味を理解している。
  (勝ち負けは常にランダムに分布する)
 ・マーケットのどの瞬間も唯一のものである。

いくらそれぞれのトレードルールの勝率にこだわって(確率的な優位性を上げて)も、資金管理というルールがなければいつかは(そのルールがワークしなくなれば)破産して終わる。

非常識な勝率、ハイパフォーマンスを実現するようなトレードのルールは存在しない。
あるとすれば、損切りをしない(ストップを置かない)か、エントリーの回数が極めて少ないルールなのであろう。



現在、世の中に存在する、勝率の高い(一見高そうな)ルールのほとんどは、過去データに対してカーブフィッティングを施しただけのものが多いようである。(過去データに対して合わせ込めば合わせ込むほど、未来には合わなくなる傾向が強い...)
これは、我々の目指すものとはかけ離れたアプローチである。


もちろん各トレードに対する確率を上げる努力はするとして、相場で生き残っていくにはもうひとつの重要なルール、
?資金管理というルール(ex.資金面からの損切りポイント設定、損益比のコントロール、利食いオーダーを置かないトレーリングストップ等々)作りの方に、より力を注ぐ必要がありそうだと考えている。



これをわかりやすく説明するために、単一トレードのルールに話を戻す。

トレードに関して勝率を上げるためには、過去のデータに対して、検証ツール(簡単にはExcel、専門ツールとしてフィボナッチトレーダーやトレードステーションが有名。データ量に不満はあるが外資系業者の提供するVTTrader等もある)を用いてPLカーブを確認するのがスタンダードな方法。

しかし、ここで問題となるのは、検証できないもの(裁量部分を定量化できないもの)が存在すること、しかも意外と多いことである。


たとえば、類似フォーメーション(そのときのマーケットは常に唯一無二ではあるのだが、そこは置いておいて...)からの分析や、サポート/レジスタンスを含むようなルール、日柄やサイクルにテクニカル指標を組み合わせるような複雑なルール...つまりプログラムで書けないものがそれにあたる。


では、これらプログラムにより過去検証できないトレードルールはどうするのか?
ひとつの結論としては、勝率5割で利益を出せるシステムトレード(ex.上に書いたような損益比を1:2に設定するルールや、単純なテクニカル指標でのルールなど)に対して、その勝率を常にモニターするようなルールを設定すること。


例えば。。。
コイントスで...3回投げて3連裏の出現する確率は1/8。まあまあ出にくいこの3連裏が100%以上の確率で出現するトス回数は10回(1024/1024)となり、
実際のトレードではこの3連裏を3連敗として、10回に遥か満たない回数でそれが出現した場合にこの5割の確率を疑う。
⇒ ルールの見直し(1/8がまだ大きいのではと考えるのであれば「4連敗で」にすればよい)

2009年5月21日木曜日

トレードに影響を及ぼす心理的バイアス ーまとめー



トレーダーはマーケットにおいて自分以外のトレーダーに勝利するだけではなく、自身にも常に勝利し続けなければなりません。トレーダーの最大の敵は実は自分自身なのです。(元来人間は感情に左右されるもの)

トレーダーの多くは、完全に感情を排除するのが理想だと考えていますが、大きなリスクを許容することにより自動売買等システムにトレードを任せる以外、残念ながらそれは殆ど不可能なことです。

トレーダーとして勝ち続ける(=生き残る)ためには、感情をコントロールする術を学ぶ必要があります。それにはまずトレーダーとしての強みと弱みを認識し、自分自身の理解を深めることが最善策と考えます。

以下、トレード結果に影響を及ぼし得る4つの心理的バイアスについて解説します。



■■ 1) 過信

『過信』は、すべてのトレーダーに訪れる勘違い、自身腕前への慢心です。自信を持ってトレードに臨むこと自体はとても重要なことなのですが、それが過剰になると非常に危険です。余談ですが、長所と短所は反対に存在するのではなく、すぐ近くにあるもの。過ぎれば強みはすぐに弱みへとすり変わってしまいます。

マーケット参加者の動きを理解した、相場では必ずお金が儲かる、もうこれ以上のトレードスキル向上は自分には不要、などと考えていることに気づいたら要注意です。


過信によるリスク
・高勝率のため資金管理のルールをおろそかにし、建玉調整がアバウトになりがち。資金効率の低下を招く。
・自信過剰に陥ると、周りのアドバイスに耳を傾けず、ファンダメンタルズによる重要なサインをも見逃す。
・間違いを認めるのが遅れ、一度の失敗で取り返しのつかない損失を被る。



■■ 2) 固定観念

固定観念とは心理学用語で、「人が何かの考えを持つとき、明らかに過ちでっても、その考えを訂正しないような観念」を指すそうです。相場で置き換えれば、将来も現在の自分に都合のいい(戦略の立てやすい)状況が続くであろうと考える傾向です。

今回金融危機でも、世界中に多くの破産者を出したのは、日本とそれ以外の国の金利差が保たれる、そして円キャリートレードが儲かるという固定観念に、多くの人々が、しかも強烈にとらわれていた事によります。

現在の状況に固執し過ぎることは、小さな変化の見逃しを積み重ね、その後突然起こる劇的な変化にのみ込まれることになります。為替相場はファンダメンタルズの変化により常に変動しているのですから。


固定観念を克服する方法は、投資におけるパートナーを持ち、どのような突飛な意見や発想も歓迎すること。 複数時間枠、複数の売買ルールを使いこなし、柔軟な姿勢を保つこと。 こうすることで視野も広がり、固定観念に陥るのを防ぐことができる思います。




■■ 3) 確証

自分の信念の確証を積極的に追及しすぎるトレーダーは、都合のいい、偏った戦略を裏付ける情報ばかりに注目する傾向があるようです。逆に都合の悪い、不利な情報やサインは黙殺、それにより最悪の結果を招くことになります。


確証バイアス克服のための最も良い方法は、自身の取引について話し合うことのできる仲間、グループを見つけることです。さまざまな見解や考えを持つ他トレーダーと話すことで、自身ポジションを客観的に見直すことができるようになります。



■■ 4) 損失嫌悪

利食いが早く、損切りが遅い... っていうか損切りしない。。。

ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマン (Daniel Kahneman)は、人間は「損をするように出来ている」と言います。 → 利小損大のメカニズム( http://w2c.seesaa.net/category/4767345-1.html )参照

「お金を得た喜びよりも、失う苦痛の方が大きい」というこの理論。
言い換えれば、恐怖>>欲望 です。


損失嫌悪バイアスがまさにコレにあたります。

損切りを嫌うトレーダーは、一見運用パフォーマンスが高いのが特徴です。
が、これも長期的視点にたてば、ポートフォリオが安定せず、最終的にはマーケットからの退場を余儀なくされる (奇跡的に生き残る相場師もいますが、それは数億人いる投資家のほんの一握り...) ことが多いため、積極的な運用 (殖やす運用) にはアリかもしれませんが、大きな資金、人さまの運用を任されるような、安定的運用 (守る運用) には不向きであると考えられます。


短期的な損失を受け入れ、より利益の出る取引に即座に移行できるトレーダーを目指しましょう。
それには、

「ストップ・ロス・オーダーを設定して取引をする」ことに尽きます。


心理的なストップ・ロスでは役不足です。
なぜなら、エントリー時にさんざん自分に言い聞かせたであろう、そのストップ・ロス・オーダーを守れる人が極めて少ないからです。
心理的ストップ・ロスに従って行動するのは至難の業ですし、機械的に注文しなければ約定しないような、相場の急変に果たして対応できるものか、また立ち会えるのか、という疑問も残ります。

相場の動きはランダム。自由度が高く、理にかなったシステム売買のルール (=ストップ・ロス・オーダーを決めるルール) に従わない限り、満足のいく結果は得られないでしょう。

直近の規則性などすぐに失われるものなのですから。

http://w2c.seesaa.net/article/116391228.html